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半側空間無視は日常生活や社会復帰の妨げになる症状です。発症後1か月経過しても残存する場合は長期化すると言われています。 回復期に入院してくる方で半側空間無視の症状が出る方は、その症状が退院後まで残る場合も多くあります。 今回は、そんな半側空間無視の原因と評価方法について学んでいこうと思います。 概要 半側空間無視(unilateral-hemispatial-neglect;USN) 『大脳半球病巣と反対側の刺激に対して、発見して報告したり、反応したり、その方向を向いたりすることが障害される病態(Heilmanら(1993))』 『大脳病巣の反対側の空間に与えられた刺激に対して、感覚障害や運動障害では 説明できないような 反応の低下や欠如を示す現象』 と定義されています。 定義が曖昧ですね…。『 説明できないような 』って結局なんなんだ! 脳の機能に関する研究の報告は毎年行われおり、新しい知見も出てきています。それは、『半側空間無視は「注意ネットワーク症候群」として再考されており、 受動的注意の低下が病態の根源である 』とされています。 『受動的な注意』があれば『能動的な注意』もあります。 この内容については『 リハアイデア 』様のブログにて詳しく説明されていました。併せて読んでおくことをおススメします。 半側空間無視のリハビリに必要なメカニズムを徹底解説!無視ではなく注意障害という観点から! こんにちはリハビリアイデア(@rehaidea)です。 臨床場面でもよく遭遇する半側空間無視ですが、皆様はこの半側空間無視に対して普段どのように関わりをもっていますか?
臨床でよく出会う割には介入方法に難渋しやすい『プッシャー現象』について、その原因と治療アプローチについて解説していきます。 起き上がり・立位・歩行 麻痺側の反応の鈍さや消失、動作の移動方向が 常に健側向きではないか 確認しましょう。 立位・歩行があまりにも不安定な場合は、車椅子駆動で評価するのも良いかもしれません。 車いすの左側のブレーキ忘れや左足をフットレストに乗せない場面や、車いす駆動にて左側にぶつかりやすい様子があるかどうか観察しましょう。 ADL場面での評価 日本版行動性無視検査(BIT) Catherine Bergego Scale(CBS) Catherine Bergego Scale(CBS) 引用: 半側空間無視 CBSは病態失認の評価としても用いられています。観察評価と自己評価のそれぞれで点数をつけ、その差を病態失認得点としています。 ADL動作の観察 食事場面 :向かって左側の物を食べ残していませんか? 更衣場面 :服の上下左右を確かめずに着衣していませんか?右側側だけ着衣していませんか? 排泄 :左側にあるトイレットペーパーを探すことができないかもしれません。 入浴 :洗体時に左側の洗い残しがありませんか?入浴後、左側の吹き残しがありませんか? 半側空間無視の合併症と半盲との鑑別 半盲や半側空間無視では 該当部位の存在に気付かないという事象 が起こります。一見、同じ症状に見えるので、違いをはっきりさせておきましょう。 半盲は、 眼球を固定(動かないように)したときの視野欠損 のことです。 視野が欠損している認識があり、頭頸部を回旋させるなどの代償動作を行うことが容易に行えます。 半側空間無視は、 眼球の動きを制限しないときの視野欠損 です。 また、視野が欠損していることを否認するという病態失認の要素を伴います。 両者の診断は難しいです。半盲と無視を合併しているケースも存在します。 脳画像にて視放線の損傷の有無を確認したり、視野検査を行いましょう。 引用・参考文献・書籍の紹介 半側空間無視合併症に対する理学療法 半側空間無視の評価と治療アプローチ-最近の動向- 半側空間無視に対するリハビリテーションアプローチ 半側空間無視 臨床の場で高次脳機能障害の症状のある患者様の介入に難渋する方も少なくなと思います 。高次脳機能障害を理解するためには 脳の機能解剖を理解するのが手っ取り早いです 。 以下の書籍では脳画像の読解方法や解剖について詳細に記載されています。 また、実際の理学療法アプローチについて徹底的に解説されています。脳血管疾患の患者様に治療を行う方には是非とも一読して欲しい一冊です。
高次脳機能障害 半側空間無~視脳卒中後遺症との上手な付き合い方~【バリアフリーチャレンジ!】 - YouTube
「睡眠負債」という言葉が話題です。 日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態のこと。たかが寝不足とあなどっていると、うつ、がん、アルツハイマー、高血圧、肥満など、深刻な病気につながる危険がひそんでいます。 よかれと思って実践していることが、睡眠負債を増やす原因になっているかも!? ここでは睡眠研究のパイオニアである、医学博士の白川修一郎さんに、正しい情報を教えてもらいました。 「寝る前にホットミルク」は熟睡を妨げる可能性が(写真はイメージです) 睡眠負債を増やす原因に!? よくある睡眠常識の間違い 世間で常識と思われている睡眠についての知識は、じつは間違っていることも。新たな研究などで、快眠のための常識も変化しています。正しい知識を身につけて、正しい睡眠をとりましょう。 ●「睡眠のゴールデンタイム、夜10~2時に眠っていればOK」は間違い! 細胞の再生に欠かせない成長ホルモンが、夜10時~深夜2時にしか分泌されないというのはウソ。眠りについてから3時間以内にぐっすりと深い眠りに入れば、何時でも分泌されます。大切なのは、眠りの深さと質です。 ●「目を閉じているだけでも眠っているのと同じ効果がある」は間違い! 目を閉じるとかなりの情報が遮断されるため、脳をある程度休ませ、一時的にすっきりさせることはできますが、睡眠と同じ効果はまったく得られません。横になり、きちんと眠りに入ってこそ、心身ともに真に休むことができるのです。 ●「5分間の二度寝でスッキリ起きられる」は間違い! 二度寝は長さに関係なく、睡眠のリズムを崩すもとに。すっきり起きたつもりでも、睡眠と覚醒を切り替える体温のメリハリにも影響し、日中にうつらうつらする原因にもなってしまいます。短くても二度寝は避けるのが賢明。 ●「ノンレムとレム睡眠の周期、90分単位で寝ると目覚めスッキリ」は間違い! ノンレム睡眠(深い睡眠)とレム睡眠(浅い睡眠)の周期は70~110分で、平均が90分。周期がきっちり決まっているわけではありません。 また、レム睡眠で起きるといいという説も間違いで、レム睡眠で起きたときも結構眠気が強いそう。周期にこだわらず、ぐっすり眠りましょう。 ●「寝る前にホットミルクを飲むとぐっすり眠れる」は間違い!
214-223 (2008), doi: 10. 2496/hbfr. 28. 214 杉本諭 「半側無視の評価」理学療法科学 Vol. 12, No. 3 (1997) pp. 155-161 NAID 10026625819, doi: 10. 1589/rika. 12. 155 前島伸一郎「半側無視の下位分類」 高次脳機能研究, Vol. 26 (2006), No. 3 pp. 235-244, NAID 10018360227 小林春彦 「18歳のビッグバン―見えない障害を抱えて生きるということ」(2015) ISBN 978-4871541381 関連項目 [ 編集] 存在の概念がない世界 外部リンク [ 編集] 半側空間無視 - 脳科学辞典 Hemineglect (英語) - スカラーペディア 百科事典「半側空間無視」の項目。