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しかしデリートと上書きの両方をするより、真っ新なうちに正しい導きをした方が早い)。自分でやり方がわからないときは、プロのトレーナーさんに早速相談してください。トレーニングのコツを教えてもらいましょう。そうすればコイケルは、元来スパニエルなのですから、明るく陽気で気立てのいい犬。愛犬をいい方向に伸ばしてあげてください! (とか言いつつ、私もまだまだだけどね〜。飼い主の勉強はずーっと続くのであります。笑) お互い頑張りましょう! 参考文献:藤田 りか子 (著)・リネー・ヴィレス(編集協力)、(2015)『 最新 世界の犬種大図鑑: 原産国に受け継がれた420犬種の姿形 』誠文堂新光社 引き続き、素朴な疑問やお悩みなど、気軽にお送りください♪ 質問・相談の送り先は、こちらのアドレスまで。できればお写真も何枚かお送りいただけるとうれしいです! ↓↓↓ 大変申し訳ございませんが、現在、本コーナーでの質問の受付を終了とさせていただいております。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。 ◎プロフィール 白石かえ 犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパン。犬猫と暮らして30数年。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせる、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。 ●執筆サイト: 犬種図鑑 ほか多数 ●ブログ: バドバドサーカス ●主な著書: 『東京犬散歩ガイド』、『東京犬散歩ガイド武蔵野編』、『うちの犬 あるいは、あなたが犬との新生活で幸せになるか不幸になるかが分かる本』、『ジャパンケネルクラブ最新犬種図鑑』(構成・文)
インターホンやチャイムで吠える場合は? インターホンの音に反応して吠えるワンちゃんは少なくありません。音に反応して吠えること自体は自然のことですが、それが習慣化してしまうと吠え癖になってしまいます。癖をつけないためには、チワワの意識をインターホンの音から別のものに逸らすのが効果的です。 インターホンが鳴ったら、チワワにおやつやフードを与えてください。これを繰り返すうちに、「インターホンが鳴る=おやつやフードが貰える」と覚えるようになるので、「インターホンが鳴る⇒吠える」という流れに上書きされ、吠えなくなるでしょう。 また、インターホンが鳴る回数を減らすことも効果的です。宅配物はコンビニで受け取るようにするなど、できるだけ慣らす回数を減らしてあげましょう。 ほかのワンちゃんに対して吠える場合は? 散歩時など、ほかのワンちゃんに向かって吠えるチワワには、ポジティブなタイプとネガティブなタイプの2通りがいます。 <ポジティブなタイプ> 他のワンちゃんと一緒に遊ぶために、近づきたくて吠えます。お互いが近づけば仲良く遊べるので、問題行動に発展することはありません。ただし、ほかのワンちゃんに興味を持つあまり興奮してしまい、暴走してしまいがちです。まずは興奮を抑え、大人しくすれ違うことができるようにおやつなどのご褒美で誘導して褒めてあげましょう。 <ネガティブなタイプ> ネガティブなタイプは、「ほかのワンちゃんを怖がって吠える」タイプです。 このタイプは、ワンちゃん同士のコミュニケーションに不慣れで、どう接してよいかわからず吠えてしまうことが多いのです。無理に慣らそうと近付けても、より強い恐怖を感じて、場合によっては噛みつくなどの問題行動を起こす可能性もあります。まずは適度な距離を保つことを心掛けましょう。 吠えない程度の距離で、おやつを与えて褒めることで、怖さを嬉しさに上書きするようにしてください。恐怖を感じず安心できる距離を取り、少しずつ時間をかけて慣らしていく必要があります。 次第に近づいても吠えなくなり、静かにすれ違うことができるようになるでしょう 来客に吠える場合は? このタイプも、人が好きなタイプと苦手なタイプに大別されます。 <人が好きなタイプ> 人が好きで吠えるタイプは、来客があると嬉しくて興奮を抑えられなくなり、吠えてしまいます。これは構ってほしくて吠えてるので、ほとんどの場合、お客さんに撫でてもらうだけで落ち着きます。 <人が苦手なタイプ> 「怖い」「近づかないでほしい」という気持ちからお客さんに向かって吠えます。そのため、落ち着かせようとしても上手くいかず、愛犬にとってのパーソナルスペースからいなくなるまで警戒を続けます。 このタイプは、外から一緒に家に入れば吠えなくなることもあるので、チワワと一緒に外まで迎えに行って自宅へ向かい、先にお客さんに家に入ってもらいましょう。こうすることで、お客さんを侵入者と認識しなくなり、吠えるのを止めてくれる場合があります。 また、チワワを落ち着かせたうえでお客さんからおやつを与えてもらうと、受け入れてくれることも。どうしても来客に慣れないようであれば、お客さんがいる間だけ別の部屋で待たせるのもよいでしょう。 要求吠えには無視が有効?
)。 ノーズワークなどで自信をつけさせ、過敏性を減らす ほかの犬と「みんな仲良し」の必要はない ともあれ、Mさんは、コイケルの前にも鳥猟犬種と暮らしており、このコを迎える前から、とてもたくさん勉強していた真面目な飼い主さんだと思います。これからも引き続き頑張れば、改善できるはずです。 このような性格や行動の変化は、犬にとって自然な成長のひとつであります。でも、飼い主や周囲のニンゲンにとって困ることは「問題行動」と言われてしまうわけですが、飼い主が問題行動と思わず、また他人や他犬に迷惑をかけない範疇の行動であれば、犬らしいまま見守る、という作戦だってあるのかもしれないなーと私は思っています。もちろんドッグランなどの不特定多数の犬たちと仲良く遊んでくれたら、微笑ましいですし、楽だし、ニンゲンは犬と同じスピードでは走れないのでいい運動相手がいてくれていいなとは思います。しかし! もし、ほかの犬と遊べないコだからといって悲観しなくてもいいのでは。「みんな仲良し」が美徳なのは、ニンゲン社会だけ。犬はそうは思ってないことも多かろうと感じます。飼い主さんや獣医さんなどのニンゲンに対して唸らず、噛まず、いい関係を作れるのであれば、その犬は人間社会の中でうまくやっていけます。何もいざとなったらドッグランに行かなくてもいいのですよ。 ただ道や公園で犬とすれ違うたびにワンワン吠えてしまうのは迷惑でしょうし、飼い主としても心が痛みますから(その気持ちよくわかる)、最低限、愛犬が平常心を保って、吠えず、唸らず、興奮せずに、すれ違えるようにできればいいですよね。 ノーズワークがぴったりのトレーニングかも! そこで、そんなコには、とりわけノーズワークのトレーニングをオススメします。ノーズワークは、つねに順番で1頭ずつで行うので、ほかの犬と顔を合わすことがありません。また夢中でこの作業をすることにより犬に自信がつき、過敏性などが緩和されることが期待できます。そうするとだんだんほかの犬に会っても平静を保てるようになったりします。 クーパーにも効果がありました 。 最後に、大事なことをお伝えします。社会化、汎化、オビィディエンス、ノーズワークなどを含むトレーニングは、今すぐ始めた方がいいです。1歳くらいの今は、とても大事なときであります。若ければ若い方が柔軟に新しい教えを吸い込んでくれますし、悪いクセがついていないうちの方が矯正も早くうまくいきます。子犬や若犬の時代に、しっかりトレーニングし、そして飼い主との関係をきちんと構築していれば、今後の付き合いがグンと楽になります。何事も最初が肝心(でももちろん何歳になっても、犬は新しいことを上書きしてくれるけどね!